2011年05月29日

東北の生酒を楽しむ会

一ノ蔵『ひゃっこい 特別純米生酒』新政『六號 特別純米生原酒』千代寿『豊国 純米生原酒』大山『出羽の里 特別純米生酒』大七『生酛純米生原酒』米鶴『発泡純米 にごり酒』

毎年、初夏に開く〈夏の生酒〉を楽しむ会ですが、今回は5月24日に東北の酒蔵のお酒を集め、「東北の生酒を楽しむ会」と題して開催しました。震災から2ヵ月以上がたち、被害を受けた酒蔵でも少しずつ復旧が進み、東京にも安定してお酒が入ってくるようになりました。日本酒をお好きな皆様の熱い声援とパワーに、心より感謝申し上げます。逆境の中の幸いというべきか、今年の東北酒のクォリティは高く、日本名門酒会で酒屋さんを対象にした〈夏の生酒〉試飲会でも、人気ベスト10に7アイテムが入る高評価。先日発表された「全国新酒鑑評会」でも好成績を収めた蔵が多く、たいへんよい出来となっています。その美味しい生酒を、料理と合わせたときの面白さをテーマに今回はお楽しみいただきました。

お酒一ノ蔵『ひゃっこい 特別純米生酒』(宮城県・大崎市)

一ノ蔵『ひゃっこい 特別純米生酒』 

一ノ蔵の夏の定番酒。フレッシュで繊細、なおかつ溌剌とした味わいで、〈夏の生酒〉の醍醐味を存分に満喫させてくれる一本です。先日行われた「全国新酒鑑評会」では、宮城県はものすごい確率で金賞を受賞するなど県単位で高評価を得ていましたが、一ノ蔵も見事に本社蔵と金龍蔵の二つの製造場で金賞を受賞。そのクォリティの高さがこのお酒にも反映されていると思います。

料理だし乗せ豆腐

だし乗せ豆腐

豆の旨味の存在感がしっかりある豆腐の上に、ナス・キュウリ・オクラ・昆布などを微塵切りにして醤油・酒で調味した「だし」を乗せた一品。夏野菜の苦味とお酒の甘味とのマッチングが面白い組み合わせだと思います。夏野菜は身体を冷やしてくれますので、節電のため暑くなるであろう今年の夏の食卓には、夏野菜をふんだに取り入れてみてはいかがでしょうか。ひんやり冷えた夏の生酒の清々しい味わいと合わせて、涼味を運んでくれると思います。

お酒新政『六號 特別純米生原酒』(秋田県・秋田市)

新政『六號 特別純米生原酒』 

ここ数年、最も注目すべき蔵元の一つ、新政の生酒です。今年の新政は苦味が少なく、繊細な甘味を感じる絶妙なバランスの仕上がり。4月末〜5月初旬に日本名門酒会の酒販店や料飲店の方々を対象に行われた〈夏の生酒〉試飲会でも、人気第一位の好成績を収めています。昔のイメージを完全に一新した今の新政は、何を飲んでも外れなし、の凄みさえ感じさせる味わい。ぜひ、ご賞味ください。

料理望来豚テリーヌ サラダ仕立て

望来豚テリーヌ サラダ仕立て

望来豚の挽肉やレバーを香味野菜と合わせ、隠し味に吟醸酒を使ったテリーヌをサラダ仕立てにした一皿。テリーヌにはワサビをつけると、生酒のフレッシュ感をよりいっそう引き立ててくれます。

料理彩り野菜の蒸し焼き

彩り野菜の蒸し焼き

新政「六號 特別純米生原酒」に相応しい夏の一品をイメージしてご用意した一皿。米ナス、プチトマト、カボチャ、ヤングコーンなどの夏野菜を、シンプルに塩をふって蒸し焼きにしました。〈夏の生酒〉は夏野菜の甘味を驚くほど引き出してくれるのですが、新政と合わせるときは、特にトマトに注目。熱々のうちにトマトを頬張り、そこに新政を一口。ジューシーさが引き立って、幸せな美味しさになります。

お酒千代寿『豊国 純米生原酒』(山形県・寒河江市)

千代寿『豊国 純米生原酒』 

米の旨味を引き出しながら力強い味わいに仕上がった千代寿らしい味わいは、アルコール度数を感じさせずスイスイと飲めてしまいます。千代寿はさくらんぼで有名な寒河江市の山間で造られているお酒ですが、クリアですっきりした中にある味わいの深さとキレの良さは、海の幸にも非常に良く合います。初夏らしくカツオのタタキと合わせてお召し上がりいただきました。

料理カツオのタタキ(鹿児島県産)

カツオのタタキ

5月の食には欠かせないカツオのタタキを。皮目の芳ばしさと、初夏のカツオのすっきりした旨味は、〈夏の生酒〉と合わせてこの季節ならではの清々しい美味しさに。

お酒大山『出羽の里 特別純米生酒』(山形県・鶴岡市)

大山『出羽の里 特別純米生酒』 

毎年人気の大山の生酒ですが、今年は《出羽の里》という山形県ならではの酒造好適米を使って一歩階段を上にあがった感があります。この、繊細ですっきりして飲み飽きない上品な味わいは、間違いなく生酒の最先端の味わい。今年の〈夏の生酒〉試飲会でトップ5に入る人気もうなづけます。

料理穴子の一夜干し

穴子の一夜干し

穴子と言えば江戸前など内海のものを思い浮かべますが、この穴子は島根県沖合の外海でとれたもの。荒波にもまれて育った、大振りで脂のノリが良い穴子を一夜干しにしてさっと炙りました。ワサビをたっぷりつけて食したら、間髪入れずにお酒をどうぞ。芳ばしさが引き出され、穴子の脂の旨味と大山の酒の旨味が合わさった、繊細なタッチの美味しさを楽しめます。

お酒大七『生酛純米生原酒』(福島県・二本松市)

大七『生酛純米生原酒』 

久々に「キターーーーッ」と声を上げてしまった、すばらしい仕上がりです。しっかりとした熟成感があり、大七らしさがしっかりと感じられ、大七ファンには嬉しい味わい。力強さとフレッシュさが同居するこの生酒は、メインをはる力のあるお料理との相性も楽しめる嬉しい一本。

料理望来豚の味噌漬け焼き

望来豚の味噌漬け焼き

味噌と酒粕に漬けた望来豚の味噌漬け焼きは当店人気の一品ですが、今回は雲丹を混ぜてガレット風に仕立てた焼きご飯の上にのせました。旨味と甘味たっぷりの芳ばしい味噌漬け豚を、大七が力強く受け止めてくれて、至福の美味しさ。下に敷いたご飯も充分、お酒の肴に。

お酒米鶴『発泡純米 にごり酒』(山形県・高畠町)

米鶴『発泡純米 にごり酒』 

夏のにごり酒の美味しさのポイントは、酸や発泡性がどれだけフレッシュかに尽きます。滓絡みのお酒を瓶に詰め、瓶内二次発酵させたこのにごり酒は、爽やかな香りと爽快な味わいで、須貝杜氏の名人技が光ります。クリームチーズとの相性も見逃せません。

料理開田高原チーズ2種盛り合わせ

開田高原チーズ2種盛り合わせ

木曽の開田高原から、クリームチーズとカマンベールチーズ、2種のチーズの。日本生まれのチーズらしい繊細さや軽やかさと、日本のチーズらしからぬ深みと濃厚なコクを合わせ持つこのチーズ、抜群の酒肴効果があり、岡永倶楽部でも人気の品です。「どこで買えるの?」とお問い合わせも多いこのチーズですが、このたび、日本名門酒会加盟の酒販店さんでも取り扱えるようになりました。置いてあるかどうかはお店次第ですが、気になっている方は、問い合わせてみてください。

料理秋田 冷やし稲庭うどん

秋田 冷やし稲庭うどん

〆はおなじみ稲庭うどんで。つややかで透明感があり、コシと喉ごしの良さは、製麺所の方から直伝いただいた方法で仕上げたものだからこそ。

東北のお酒のレベルの高さは、自分自身で感じるものもありますが、なによりお召し上がりになられた皆様の嬉しそうな表情からひしひしと伝わってまいりました。ご来場いただいた皆様には改めて御礼申し上げます。

さて、引き続き東北のお酒は応援していきますが、「最近、西日本のお酒に冷たくない?」という声も聞こえてまいります。もちろん、忘れてはおりません。今年の夏の生酒、西日本のお酒にも素晴らしい仕上がりのものがたくさんあります。そこで次回、来月6月に開くイベントは、ワタクシこと村越がテイスティングした中から、これは美味しい、皆さんにぜひ飲んでいただきたいと思った西日本の夏の生酒を集めて開催したいと思います。イベント詳細は岡永倶楽部会員の皆様に追ってお知らせしますので、お楽しみにお待ちください。

posted by 店長村越 at 03:39| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | イベントのご報告 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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